さらっとして『足が喜ぶフローリング』とは?

今年の夏は猛暑に加え、湿度が高いので、フローリングの上を素足で歩くとペタペタしてしまいます。
フローリングだからしょうがないと諦めていませんか?
実は塗装の選び方で、さらっとした気持ち良い床になるのです。

ウレタン塗装など膜ができる塗装は、傷がつきにくくお掃除がしやすいのですが、湿気の多い時期はなんとなくペタペタ感がします。
その点、オイル塗装などの木にしみこむ塗装ですと、さらっとした質感になるのが魅力。冬は冬で木の暖かさを感じることができます。木は空気をたくさん含んでいるので、もともと温もりのある素材なのです。

北海道のナラの無垢に「ミツロウワックス」という塗装を施しているので、湿気の高い時期でもさらっとした足触りが魅力です。

私が特に気に入っているのは「ミツロウ」。蜜が原料の自然塗料なので体にも優しいですし、何より素足でいてもさらっと気持ち良いのです。

ミツロウワックスは無垢で無塗装のフローリングに塗るのがおすすめ。傷や汚れがついたら、サンドペーパーで削って、またミツロウを塗っておけば良いので、メンテナンスも意外と簡単。そして静電気が起きにくいので汚れにくいところも気に入っています。
無垢材は、施工費が少しだけ高くなりますが、メンテナンスをして長く気持ちよく使えることを考えると、コストパフォーマンスは良いと思います。
また、挽き板フローリングもオイル塗装やミツロウ塗装のものがあります。

工事の時だけ安いか高いかで決めるのではなく、どれくらい心地よく長く使えるかを考えて、コスト意識を改善していくと良いと思います。
一度心地よい素材に出会ったら、もう元には戻れません。

日本の場合、靴を脱ぐ生活はたぶんずっと変わらないと思いますので、床の選び方はとても大切。デザインだけでなく、足が喜ぶ床材をぜひ探してくださいね。

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